ヒップホップ系ソロアーティストとして初めて、アルバムチャート1位を獲得した「愛・自分博」に続く3rdアルバム。「くればいいのに feat.草野マサムネ from SPITZ」に象徴される"切なく、ノスタルジックなラブソング"が多く、30代を迎えたKREVAの変化、ラッパーとしての表現の深化を感じさせる作品に仕上がっている。一方で本作は、冒頭の1~3曲目を('07年の)ツアーにおけるオープニングのセットリストとリンクさせるなど、"ライブ"を強く意識したアルバムでもある。コアなヒップホップファンから"切ないラブソングが好き"というJ-POPファンまで、とんでもなく広い層にアピールするコンテンツを持ったアルバムと言えるだろう。(森朋之)
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